素朴な疑問のページ

特に在来軸組工法について、柱を太くするのが阪神大震災以降、頻繁に見られるようになりました。通常は3.5寸角(105mm角)ですがこれを4寸(120mm)にするなど。でも柱を少し太くしたところで、さほど地震に対する耐力が向上するわけではありません(と思います)。柱を太くすると、柱自身の強度は当然のことながら増しますが、それがそのまま住宅の強度にはつながらないのです。地震による力はさまざまな方向から住宅を揺さぶります。在来工法では縦と横の軸組構造によって作られていますから、横(ななめ)方向の力がかかれば、四角い枠はそのまま平行四辺形となってしまいにはつぶれてしまうのです。そこで、筋交いをつかってこの力に対抗します。柱を太くするのも重要ですが、それ以上に筋交いをしっかりいれることこそが、耐震性の向上に役立ちます。同じ予算なら、柱を太くするよりは筋交いを増やす、または壁面はボードにする(面の筋交い)方が、耐振性のコストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。もちろん予算が許せば柱を太くするにこしたことはありませんけれど。筋交いも取り付け方によって効果が大きく異なってきます。闇雲に増やせばよいとか、柱を太くすればよいとかいうことではありません。ここらへんは専門家とよく相談することが重要です。